〆切後到着分
(以上、図友連事務局への到着順)
>>【2025/6/25】「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての公開質問状 | とともれん活動報告 (totomoren.net)
※回答文中事務局の連絡先に個人情報が含まれていたため、個人情報保護の観点からその部分だけHP担当者が編集しました。(四角枠内)ご了承ください。
7月3日公示、7月20日投開票の参議院議員選挙に向けて、現在国会に議席を有する10政党に対して 公開質問状を提出しました。回答を 7月 5日までとしています。
各政党からの回答は届いた順に、本活動報告でお知らせいたします。
令和7年6月25日
(各会派名)御中
図書館友の会全国連絡会
代表 阿曾千代子
「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての 公開質問状
私たち「図書館友の会全国連絡会」は、全国各地で公立図書館の振興・発展のために活動を行っております。毎年、関連各大臣へ要望書(当会ホームページ掲載)を提出するとともに、関連各委員会議員のもとへお伺いしお力添えをお願いしております。
皆様には日頃より、私たちの活動に深いご理解とご支援を賜り、感謝申し上げます。
ご承知のように、日本の公立図書館は先進諸国に比べ質、量ともに未だ低いレベルであるにもかかわらず、最近は、資料費や人員の削減ばかりか、指定管理者制度を評価・指導すべき自治体職員の不在による公共サービスの劣化、さらにPFI活用による公共複合施設に入る公立図書館では、指定管理者運営の長期固定化が生じるなど、多くの問題に直面しています。
また、公立図書館がタッグをくんで地方創生に取り組むべき街の書店の消滅がつづき、無書店自治体は27.9%に上っています。国も経済産業省を中心に、抜本的対策に取り組んでいる状況です。1)
新しい活力のある社会を築くためには、迂遠であるように見えても、知力、文化力、技術力といった基礎的な力を身につけ、自らで考え、判断する力を持つ人間が育つ環境を整備することが重要です。そのような力が民主主義社会を支え、わが国の繁栄につながるものと考えます。
2023年6月、活字文化議員連盟は「公共図書館改革に関する決議」(2023)2)を採択し、図書館司書の抜本的な処遇改革の促進等を求めました。その結果、文部科学省で有識者会議が開かれるなど一定の成果をみられていることに感謝しております。また2025年6月には、「街の書店さんを元気にして日本の文化を守る議員連盟」の提言を受けて、経済産業省、文部科学省、文化庁、国土交通省はじめ7関係機関が共同で「書店活性化プラン」3)を策定しました。
私たちはこれらの決議やプランのさらなる具現化に向け、皆様と一緒に活動していきたいと願っております。つきましては今回の参議院議員選挙に当たり、以下の項目について貴党のお考えをお聞かせ下さい。(マニュフェストがあれば、その内容をお知らせ下さい。)
1.公立図書館の振興・発展に関する政策、施策等について、お考えをお聞かせください。
2.政策の中で特に「公立図書館の管理運営」について、図書館民営化(指定管理)の是非と、その理由についてお考えをお聞かせください。
3.活字文化議員連盟の「公共図書館改革に関する決議」(2023)の下記5項目についてのお考えをお聞かせください。
(制度の検証と将来像の検討)
(1)公共図書館における市民サービスの向上に資するため、 会計年度任用職員制度、指定管理者制度の運用の効果と課題を検証するとともに、 「図書館の設置及び運営上の望ましい基準」の見直しなど、公共図書館の将来を考える「公共図書館のあり方に関する協力者会議」を設置すること。(文部科学省、「図書館・学校図書館の運営の充実に関する有識者会議」を2024年10月設置…付記)
(図書館職員の待遇改善)
(2) 図書館職員の非正規雇用率を大幅に改善するなど、 雇用の安定にとりくみ、 同一労働・同一賃金の実現に努め、国・自治体の責務で司書研修等への参加を促すこと。
(誰も取り残さない読書環境を整える)
(3) 司書養成課程で読書バリアフリーに関する講義の機会を増やし、障害者サービスのエキスパートを育て、 その知識と技術のノウハウを蓄積し、 継承すること。
(4)全国の公共図書館に読書バリアフリー法が求めるアクセシブルな書籍の紹介コーナーを設置し、子どもたちが日常的に、 多様な読書媒体と出合える機会を整えること。
(公共図書館の図書購入は地域の書店から)
(5)公共図書館は、地域書店からの図書購入を優先し、装備作業は地域の福祉施設と連携して障害者の雇用拡大など循環型地域経済の施策を進めること。
4.経済産業省等の「書店活性化プラン」(2025)について、お考えをお聞かせください。
ご多忙のところ大変恐縮ですが、7月5日までに、下記連絡先までメールにてご回答下さいますよう、お願い申し上げます。
なお、ご回答は当会ホームページ等で公開させていただきますことをご了承下さい。
何かご不明なことがございましたら、どうぞご遠慮なく連絡担当迄お問い合わせ下さいますよう、重ねてお願い申し上げます。
【連絡先】 図書館友の会全国連絡会 事務局長 船橋佳子
(住所等省略) ※個人情報保護の観点より事務局の連 絡先はホームページでは非公開とさせ ていただきます。お問い合せは図友連HP https://totomoren.netメールフォームよりお願いいたします。
【参考】
「図書館友の会全国連絡会」HP https://totomoren.net
注1) 出版文化産業振興財団(JPIC)、『BOOK MEETS NEXT2024』の企画内容を発表:無書店自治体の状況(2024年8月末時点)も公開 カレントアウェアネスR 2024年09月19日 https://current.ndl.go.jp/car/225645
注2) 公共図書館改革に関する決議 活字文化鏃員連盟 2023年6月15日 https://www.mojikatsuji.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/a1a46f185b9e4556cb90152cb9de42c1.pdf
注3) 書店活性化プラン 令和7年6月10日https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/PDF/syotenplan.pdf
>> 【2025/6/25】「公立図書館の振興・発展に関する政策」についての公開質問状(PDF)
>> 各政党からの回答一覧(事務局到着次第順次掲載)※準備中